尾道で、大人の御遊び。

こんにちは!ピノコアプロデューサーの服部洸太郎です。

7月22日に尾道で開催された花火大会御食事会にこなやの垂井ご夫妻と、やないさんと一緒に、ピノコア代表として、また一人の芸術家としてお招きいただきました。


非常に歴史ある花火大会。

大人の御遊び会主催の村上氏が、尾道にある、「魚信」(うおのぶ)という料亭旅館の一室を貸し切って開催。

尾道は商人の街、有名どころでいうと、住友財閥や、三菱財閥の発祥の地になります。

県庁所在地が尾道になるという話が出た際、商人たちは商売がやりにくくなると猛反対し、白紙になったそうです。

岩崎 弥太郎も尾道に多く滞在し、所縁の地となっています。

また、歴史的にも大変面白い街で、古くは石見銀山の流通経路にもなっていて、独自の貿易通貨発行システムを持っていたとも言われています。

海外との貿易も複雑な工夫がいくつも折り重なり、独特の貿易術を持つ尾道。

そんな超個性的な街で巨大な花火大会が行われました。

尾道の人口が約30万人に対し、花火大会の参加者はざっくり60万人程度は訪れるそう。

街全体が一つになり動いていきます。


大人の御遊びとは!?

昔の商人や粋な人たちは花火大会で今回のように、料亭を貸し切り食事と酒と宴を楽しんだそうです。

彼ら彼女らは花火を見ることなく、自分が出資した花火の時間になると、「そろそろ俺の花火じゃねえか?」「これは俺の花火の音じゃねえか?」などど話ながら宴を楽しんでいたそうです。

なんとも粋な飲み方。

そんな粋な飲み方を再現しましょう~!という会なのです。

豪華なコース料理と、花火と、三味線の演奏付きで贅沢な宴会を味わいました。

室内はかなりこだわった空間、そしてそのこだわりを露骨に出すことは一切なく、通常なら見えない場所にこだわりを見出していました。

例えば天井などもそうですし、さっと置かれている置物や軸も見れば見るほど趣を感じます。

19時半からの打ち上げ、18時を過ぎる頃になると海の方へも船が出て海上から花火を楽しむ方も。

海上から寝そべって見上げる花火もまた面白そうですね。

花火の打ち上げより少し早く宴会のコース料理が運ばれてきました。

なんと、なんと、なんと、、、今月に入って三回目のおこぜ料理!

贅沢な食材です。

他にも、広島県の和牛や、ウニご飯、煮物、そして、やはり外せないのがおこぜの唐揚げ、見事にサクサクっと揚がっていました。

お酒は地酒「酔心」。

こいつがまた美味い!

少し重めの日本酒で、料理が負けてしまわないように、煮物などの塩分も気持ち多めに調整されている。

料理と酔心の絶妙なマリアージュを楽しむことができた。

BGMは生演奏。

三味線の名手龍之介氏とそのお弟子さんたち。

篠笛に太鼓もついて、トリオでの演奏でした。

オリジナルを積極的にどんどん演奏する姿勢は本当に素晴らしいと思いましたしとても印象的でした。

伝統芸能だからこそ、伝統を重んじ基礎を大切に、少しだけ自分のエッセンスを加えて調理していく。

とても盛り上がりました。

こなやの健さんとは隣席でした。

同じくらいの量の酒をだいたい同じペースで飲み、一緒に花火を楽しみました。

しっとりいい感じに仕上がりました。

それにしても健さんの和服の着こなしはさすが。。。そのままモデルになれそうなほどぴったりはまっていました。


そして、御歳85歳になられる女将さんで松林さん。

松林さんは尾道の生き字引とも言われる方で、尾道の表はもちろん裏の裏まですべてを知り尽くしている方です。

尾道では現在松林さんしか唄える人がいないという「尾道小唄」を披露してくださりました。

松林さんは13歳からこの世界に入り、鍛えてこられた筋金入りの女将。

尾道で多くの時を感じ、多くの人々に出会い、未来の歴史へと繋げていく。

カメラを向けると必ず振り返ってくれます。

何度向けても必ずこちらを見てくれます。

お開きの時もたくさんの人からカメラを向けられていましたが、そのすべてに全力で対応。

何度カメラを向けても同じ姿勢、同じ角度、同じ笑顔。

プロだな~と実感しました。


村上氏の人間の大きさ、器を見ました。

これだけ粋な遊びができて、何よりも「ゲストに楽しんでもらいたい」という本当に熱い想いが伝わりました。

終始ゲストへの目配りを怠ることなく、全体をしっかり見渡し、一人一人としっかりコミュニケーションを取っていく。

そして御遊び会の主催ですが、前面に出すぎることはなく、絶妙な塩梅で会の空間に佇む。

アーティストとしても、大人としても、身体も大きいですが、本当に大きな大人だと感じました。

そしてやはり酒が強い!とにかく強い!

「終わってからしっかり飲みますから」と言いながら、僕や健さんの倍以上の酒を一人で飲んでいた。

そしてそのあとも飲みなおしということで、ウイスキーや日本酒がどぼどぼっと空く。。。

ウイスキーが麦茶に見えてくる(笑)

結局その日は会が終わっての飲み会も含めて18時半頃~翌朝3時まで飲むことに。

その後しっかり寝て、翌朝は久井の岩海まで水音の収録へ。

その模様はまた後日別記事にて紹介したいと思います。


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写真家:村上宏治

ピノコアプロデューサー:服部洸太郎