古楽の録音音源〜京谷 政樹様。

先日古楽の録音に行ってきました。

チェンバロ奏者の京谷 政樹様のご依頼です。

掲載可能な音源のみ掲載させていただきます。

今回はリハーサル音源を収録してほしいとのことでしたので、本番は舞台袖にて待機、リハーサルでのセッション録音にて収録。

場所は京都二条城近くにある、「アートスペースHase」さん。

フライヤーはこんな感じ!

お昼のコンサートでお茶&お菓子付き。

古楽器というとそのデリケートな性質と演奏家の少なさから中々みなさん耳にする機会がないかと思います。

僕自身も実はチェンバロのコンサートを耳にするのは初めてでした。

大阪音大時代は練習室にチェンバロの部屋と呼ばれる部屋があり、「チェンバロの人が来たら変わってください」というドキドキの練習室がありました。

在学中実際に「変わってください」と言われたことは一度だけでしたが。


さて、チェンバロって何?という方のために少しチェンバロのお話。

まず、チェンバロというのはドイツ語です。

英語ではHarpsichord(ハープシコード)、フランス語ではClavecin(クラヴサン)、イタリア語ではClavicembalo(クラヴィチェンバロ)と呼ばれます。

バロック時代では特に花形楽器として華やかな表舞台を謳歌しておりました。

その後ピアノの発達と発展により、だんだんと人気がなくなっていったそうです。

ちなみに完全体での最古のチェンバロは1521年製作のものらしいです。(諸説あります)


形も演奏シルエットもピアノとほとんど同じじゃないの?!

それが全然違うというか、全く違うというか、そもそもの発音方法が異なるのです。

ピアノはハンマーで叩いて音を鳴らす打楽器なのに対し、チェンバロ内部の爪で弦を弾く弦楽器なのです。

わかりやすくざっくりと言うと、、、、ギターを大型機械化したような感じです!

と書いてしまうと、古楽専門の方に叱られそうですが。。。イメージとしてはそんな感じ。

ギターを機械化してしまったことによって、音の強弱のマニュアル感が薄れてしまいました。

つまりギターのように自分の爪で弾(はじ)くと、微妙な強弱のニュアンスを自分のさじ加減で調節できるのですが、機械化されてしまったことで、全ての打鍵で統一された音量がなるようになりました。

ここから表現の幅を広げたいという西洋音楽家達がよってたかって、フォルテピアノを発明していきます。


ピアノを習ったことがある!勉強していた!方ならヘンデルやハイドンという作曲家をご存じでしょうか!?

初級〜中級までに必ず通る作曲家でもあります。

実はヘンデルやハイドンの時代はチェンバロ全盛期!

当然現代のピアノの音なんて、まだ誰も想像もしていない時代でした。

なので、お教室のピアノで鳴らすヘンデルは実は邪道!!!

今日ご紹介するチェンバリスト京谷 政樹氏の演奏するチェンバロで演奏するヘンデルが本当のヘンデルが表現したかった音なのです。

どうですか?!夢が膨らみませんか?1730年代に作曲された作品が当時の音でそのまま蘇るんです!

これが古楽のロマンであり、楽しみ方だと個人的に想っています。

ロマンを感じる音です。

ではいよいよ聴いてみましょう!


京谷 政樹氏演奏のヘンデル:シャコンヌ ト長調 HWV 435です。

まずは、KM184によるワンポイント録音〜編集はノーマライズのみの加工は一切していない、そのままのお刺身(全国共通の録音用語ではありません!)です!

※当ブログでの音源は全てPinocoaに著作権があり、無断使用は固くお断りいたします。

※当ブログの音源は全てMP3に圧縮しております。

シャコンヌ ト長調 HWV 435 無加工

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続きまして、最新の技術を駆使した編集加工ありの音だとどのように聴こえるでしょうか?

差をはっきり感じていただくためにかなり極端に加工してみました。

トゲトゲしさを出しながら、教会や宮殿で聞くとこんな音だったのかもしれませんよ!

シャコンヌ ト長調 HWV 435 加工

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いかがでしたか?チェンバロの音お楽しみいただけましたでしょうか。

最後にもう一つ掲載許可をいただいている音源を紹介したいと思います。

Mマレ ヴィオール組曲 第3巻 ト長調

上田牧子氏のヴィオラ・ダ・ガンバと京谷 政樹氏のチェンバロによるデュオの音源です!

ヴィオラ・ダ・ガンバの独特の音色をお楽しみください!

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NEUMANN KM184 ステレオペア

Zoom F4

でのワンポイント録音です。

2017年5月13日アートスペースHaseにて録音。