生前整理のすすめ

みなさんは生前整理について考えてみたことはありますか?

※この記事は2019年7月19日に更新されました。

生前○○という名前を見るとどこか「縁起でもない」とか、「考えたくない、考えるべきことではない」という印象をお持ちではないでしょうか?

死生観というのは人それぞれ違った価値観を持っており、さらに文化や宗教によっても違うと思います。

こうたろうはまだ死生観についての考察もできていないので、価値観すら持っていません。

手塚治虫の火の鳥をみて「あ~~、、なんか考えさせられたな~」と考えたつもりになっている程度(笑)

1,戦後~昭和、歯止めが効かない大量消費社会

2,体験談~生前整理で最も困った点

3,まとめ


戦後~昭和、歯止めが効かない大量消費社会

さて、生前整理とは何も後期高齢者に限ったことではありません。

私だって生前整理をしっかりしています。

デジタル世代の整理と言えば、データ類の整理と保管、各種アカウントの整理

→長期ログインなしで自動消滅するものと、しないものの整理をして、万が一の時のために紙に一覧を書いて保管しています。

死後見られたら困るデータは。。。はい。私はそもそもそんなものはありません(笑)が、もし誰かに見られたらいやだな~と思うデータがある方は。。。

クリックするとデータが綺麗に消え去るプログラムがあるので、しっかりとセットしておきましょう。

「残された大切な人へ」というタイトルをつけていれば、ほとんどの遺族はクリックしてくれます!

まるでスパイ映画みたいですね!

このようにミニマリストでさえ、生前整理が結構大変です。

さて、戦後~モノづくりの日本、大量消費社会を過ごしてこられた世代だとどうでしょう。

先日90歳を迎える祖父の生前整理をお願いしてみました。

「残された人のために」という説得で快く応じてくれました。

生前整理をお願いしたきっかけはミニマリストユーチューバーのTakeruさんの動画を見てのことでした。

おばあ様がホームへ入所するのをきっかけに今までのおばあ様のお住まいを整理することになったとのことです。

動画はこちら

この動画で祖父に生前整理についての話をするきっかけとなったのです。

ちなみに祖母の場合は認知症状はかなり進行していて後見人として私が荷物の整理は完了しています。

で、祖父も今後介護度が上がりそうなのと、利用する介護サービスが変化していく重要な時期に差し掛かったので今しかない!と思ったのでした。


体験談~生前整理で最も困った点

祖父は戦時中、特攻隊への志願を出していたくらいどっぷり戦争世代で、戦後の日本を銀行員として駆け抜けてきた人で世代の離れた私とはその価値観はまるで違う人物です。

よく介護の世界で、「2世代離れたらもう宇宙人」と冗談でいうくらい、まさに激動の時代、価値観も社会も大きく動いた時期でした。

これが、産業革命以前の世界であれば、2世代離れても大きな価値観の違いは生まれなかったのかもしれません。

例えば、1991年にソビエトが崩壊しましたが、現在のロシアでも2世代離れたら通じない単語だって存在するほど、価値観が違うというのをロシア人の友人から聴いたことがあります。

当然ですよね。。。ソビエトとロシアそれぞれ国自体が違うのですから。それは外国人と価値観を合わせて生活しなければならないのと近い感覚なのかもしれません。

日本でも同じで、1947年までは大日本帝国憲法が使われ、そこから日本国憲法に変わりました。

1946年までは公式に外交で大日本帝国という文字が使われていたので、戦前~戦後にかけて価値観は別の国並みに変化していったのだと想像できます。

さて、そんな宇宙人?外国人?(笑)のような祖父と一緒に物の整理をするのは本当に大変です。

祖父の部屋に入るや足の踏み場がない。。。

まさにこのTakeruさんの動画のような状態です。
謎のもの。。。大量。。。意味不明なもの、、、大量。

もちろん定番の割り箸も安定の大量。。。。

といった状況。

私自身の体験談として最も困ったのが、印鑑でした。

世界中で日本だけが唯一継続しているハンコ文化。

こうたろうも本当は捨てたいのに捨てられないものの一つでした。(今後このハンコの処分のために怪我のリスクも低い小指の指紋を印鑑登録しようと考えています)

話を戻しまして、祖父が所有するハンコ、、、出るわ出るわでなんと合計22個。

バブルの時代、銀行では口座を開設するだけで何らかの特典が受けられたりと、口座開設が盛んに行われていたようなうっすらとした記憶があります。

どこどこの銀行の〇〇支店~と同じ銀行でも何冊も通帳が出てくる。

もちろん現在の生活で使う銀行は一つであり、本人も驚いていました。

で、この22個のハンコですが、今使ってないからといって、ゴソット捨てるわけにはいかず。。。

かといって、どのハンコが何に使われているかもちろん管理できているはずもなく。。。

めちゃめちゃ大変でした。

で、銀行をあちこち駆けずり回り照会してもらって、なんとか5個のハンコは判明。

残り17個のハンコは不明。。。

何故こんなにもたくさんのハンコを作る必要があったのか?

と尋ねてみました。

昭和の時代は、銀行ごと、何かの契約ごとにハンコを変えるのは一般常識だったそうです。

故に22個ものハンコが。。。これでも少ない方だと祖父はいっていましたが、さて、、、本当でしょうか?

このハンコ文化、ハンコ整理が90歳祖父の生前整理で最も困った点でした。

他に困ったものと言えば、20歳の頃からつけているという、明細手帳。

もう70年分カレンダー形式の手帳にいつ何にいくら使ったのか?が記載されています。(見返して楽しむといったような趣味でもない)

なんとも言えないもので、生前整理についての話をもう一度して、あとは処分するか保管し続けるか本人の判断に委ねることにしました。

他に家族はいないので、最終的に私のところに来るわけですが、「僕がそれを本当に必要かどうか考えてください」とお願いしました。

で、ここもTakeruさんの動画と被るのですが、やはりこの世代の大きな荷物の一つが洋服。

すごい数です。

本当にすごい数なのです。

しかも着ないし、記憶にない。

「あーーーあったあった、こんなものがあった」と喜ぶのですが、またしまうのです。

これを何十年と繰り返しているのだと思います。

物がない時代に育った世代なので、基本軸として質素倹約が染みついています。

なので、高価な服を高度経済成長期にたくさん買ったのだけど、それらを大事にしまっておくんですね。

で、実際に着用する服や物はボロボロの状態のものが多かったり、色が落ちていたりと。。。なるわけです。

これと似たような例でいくと、漆塗りの重箱や、削り出しの職人手作りの高級な箸が未使用でしまってあるのに、弁当買ったらもらえる割り箸を洗ってまた使っているのです。

しまっておくんじゃなくて、着ましょうよ。使いましょうよ。

と説得。

ボロボロの衣服を捨てて、しまってあった高価な未使用品と大量に入れ替えることになりました。


まとめ

生前整理について少しだけ書きました。

終活という言葉が流行っていたように、そういった部分に意識を向ける時代になりました。

おそらく昭和の時代だったら家も固定、価値観も固定、財産も土地も固定が当たり前の感覚だったことでしょう。

70年分の明細手帳もそのお家の歴史や文化として大切に保管され続けていたことでしょう。

しかし、令和の時代、グローバルも加速し、価値観の多様化、家や土地はもちろんのこと、国自体も行政サービスや文化によって選ぶという時代が到来しています。

こういう変化の激しい時代だけに30代の私でさえ、変化を察知するのに必死で、追いつけない状況。

90歳の祖父は生前整理についてよく耳を傾けてくれたと思います。

この記事をきっかけにもちろん若い世代も生前整理について少し考えてみるのはいかがでしょうか?

ある友人で、生前葬をした人、するぞ!という人がいます。

人生でお世話になった人や仲良かった人にちゃんと生きてるうちに挨拶を。。。私はすごく良い価値観だな~と感じました。