究極のワンポイント録音作品「noumenon(ヌーメノン)」

2011年に収録したピアノソロ現代音楽作品です。※この記事は2019年7月23日に更新されました。

1,作品の概要

2,制作チームの紹介

3,ジャケット写真への想い

4,まとめ


作品の概要

こうたろうが初めてリリースしたピアノソロ作品です。

録音エンジニア:五島昭彦氏のプロデュースで制作されたものですので、音の質は最高峰です。

この作品の録音機材は現在の五島昭彦氏のセットではあまり見かけることがなくなったすべて市販品での録音です。

マイクロフォンはDPA4006。

DACはSound Devices 702。

当時こうたろうがピアノを録音するときはDPA4006以外嫌だ!と駄々をこねていたくらい愛すべきマイクロフォンでした。

楽器は ピアノの王者 Steinway B211

今はもう日本には増えることのない象牙モデルです。

1980年に日本もワシントン条約締約国となり、以降象牙のスタイウェイは輸入されていません。

少し不謹慎かもしれません。。。しれませんが、象牙鍵盤の指に吸い付くあの感覚。。。

現在主流のアクリル鍵盤では想像もできないくらい弾きやすいのです。

吸い付くという表現が適切かどうかわかりませんが、どんなに早いパッセージを弾いてみても一つ一つの鍵盤から吸引されてる感じ。

乱獲にあった象たちのことを考えるとこれ以上は筆が進みませんが、、、人生で一度だけでも、、、、な禁断の感覚です。

また、B型のサイズ感が絶妙で、C型だと扱いにくい和音帯も、B型だとイメージ通りの響きが出せたり、箱のサイズとも見事にリンクした最高の収録環境でした。


制作チームの紹介

録音エンジニア:五島昭彦(写真:真ん中)

作曲&演奏:こうたろう(写真:右)

ピアノ調律:松岡一夫(写真;左)

この作品を機に以後このチームではたくさんのコンサートや、収録を行ってきました。

現在ではこうたろうが演奏活動を辞めてしまったためなかなか三人が揃うことはないですが、今でも芸術工房Pinocoaとは切っても切れない関係のチームです。

制作チームの紹介

松岡一夫

ピアノ調律師の松岡一夫氏は岡山県津山市でピアノ工房アムズを経営する経営者でもあります。

現在ピアノのレンタル事業を展開し、日本のピアノ文化の普及に尽力しています。

国産はもちろんのこと、数々のドイツ系ピアノの認定調律師でもあるため、今回のご紹介作品で使ったSteinway B211の調律は絶品でした。

五島昭彦

この収録を機に、こうたろうが録音の事に興味を持ちだし、だんだんと指導を仰ぐようになっていきました。

オーディオの神様こと、金田明彦氏の愛弟子であり、現在は金田式電流伝送DC録音の第一人者です。

究極のワンポイント録音を追求し続けています。

オーディオ関係の賞を度々受賞し、オーディオマニアの間では知る人ぞ知る音のプロフェッショナルです


ジャケット写真への想い

ジャケット写真を決める段階で、困ることはありませんでした。

この作品のジャケットは中学生の頃から決めていたからです。

故にこのジャケットの作者から使用許可をもらえなかった場合はお蔵入り。。。となっていたと思います。

現在も(収録当時)神戸と西表島を行き来する画家:水田耕平氏です。

実は中学の時の美術教師でした。

こうたろうは吹奏楽部でしたが、個人的に彼から絵の専門的勉強をさせてもらい、デッサンの基礎からみっちり教わりました。

今の時代だとありえないかもしれませんが、当時水田先生の美術準備室はまるでジャングルであり、小宇宙のようであり、一般の生徒が立ち入ることもなければ、入る用事も発生しないという場所でした。

こうたろうが学校生活で疲弊したときの究極の避難場所でした。

ここにいれば、他のどんな先生からも、部活の先輩からも絶対に見つかることはありません。

なんと校内放送もオフになっていますので、完全に無法地帯というわけです(笑)

そんなこうたろうを暖かく迎え入れてくれ、絵の勉強までさせてもらいました。

卒業するときに約束しました。

こうたろう「先生、僕が初めてCDを出すときは絶対先生の絵をジャケットにする!良い?」

先生「もちろん!それで西表島までピアノを持ってきて、浜で演奏してください」

一つ目の約束は果たせましたが、二つ目の西表島でのコンサートはまだ果たせていません。

こうたろうにとって、このジャケットは音楽を頑張るための力であり、希望であり、今でも心の避難場所なのです。

完成したCDをお送りさせていただいた時、本当に喜んでくださいました。

ピアノ頑張ってきてよかった。。。。と心から思いました。


まとめ

今でもチームとして活動することもある、調律師と録音エンジニア、そのファーストコンタクトです。

全曲44.1khzと96khzの二種類ご用意しております。

Pinocoaへ1100円支援し、アルバムを受け取る