スラブ神話〜ロシアの神々

ロシアの神話について少し教えてもらったことと、調べてみたところを書いてみたいと思います。日本にも神話があるように、ロシアにも神話があります。

ロシアでは988年にキリスト教に改宗するまではこれらの神話に登場する神々を崇拝するスラブ偶像教という信仰だったようです。

ところが、スラブ神話についてはネット上でもほとんど情報が上がっていません。

どうやら、しっかりとした書記が存在せず正しい情報が残っていないのだそう。

ロシアでは学校教育でこれらの神話を学ぶそうです。

が、諸説様々あるらしく嘘の情報もかなり多いとのこと。

しっかり伝承されていない理由の一つにスラブ民族は文字を持たなかったためという説もあります。

また最大の理由はお察しの通り。。。

キリスト教に改宗を機にキリスト教からの異教徒弾圧があったため、というのが最も現実的な理由でしょう。

日本に仏教が伝来したときは、仏教が日本の神話や文化を潰すということはなかったでしょうから。

そもそも積極的に取り入れたのは日本側。

そのあたり、どのように新しい宗教が伝わって、民族に広がっていったかという経緯もとても興味深いと思います。

もちろん日本の神話自体も改編されたり、複数の人によって書かれていたりと、仏教伝来とともにその情報の意図や意味についてはいろいろあるでしょうが、情報としてしっかりアーカイブされているというのは貴重だと思います。

例えば、僕が好きな話としてはオオゲツヒメの話。

このように神話などの伝承物には、その国の文化や歴史や風習が根深く表現されている部分が多いかと思います。

スラブ神話も数ある諸説の中から信憑性の高いものを探して検証すれば今のロシアの文化や風習の意味が表現されているのかもしれません。


神々を紹介!

さて、原初年代記〜ロシア語でПовесть временных летに登場する神々を少し紹介したいと思います。

まずはスラブ神話の主神とされているПерун「ペルーン」

ペルーンの性別は男性です。

ペルーンは雷と稲妻を武器とし、敵対者に向かって炎の矢を降らせる。

軍神としての位置が強かったようです。この辺りも正確な記述がなく、信憑性に疑問が多々あります。

なんともロシアらしい強い男性像でしょうか。

空を駆け、農地に雨を降らすそうで、スラブ民族が雷=大雨+その後太陽という農業と雷の関連性に対してのポジティブなイメージを持っていたことが想像できます。

続いては、Мать Сыра Земля 母なる大地

マーチ・スィラ・ゼムリャーといいますが、名称不明の大女神という記述もあるくらい残念ながら詳細は不明です。

マーチ・スィラ・ゼムリャーは母なる湿潤なる大地という意味もあるらしく、おそらく土壌を司る神だったのでは!?と思います。

続いて、Даждьбог 太陽の神

太陽神という存在は世界各地に様々な名称で様々な形で存在しています。

もちろん日本の天照大御神もそのうちの一人。

こちらのスラブ神話では

Даждьбогダージュボグと言います。

後ほど登場するСварог [ スヴァローグ]の子と言われています。

イーゴリ軍記によると、ルーシ人(ロシア人、ウクライナ人、ベラルーシ人)の祖先と見なされていたそう。

次はВелес (Волос) [ ボロス] 家畜の神。

家畜といえばスラブ民族にとっては、大きな財産でした。

そのことから、富の神とも言われているそうです。

家畜=お金でした。

続いてСварог [ スヴァローグ]火の神

Даждьбогの父とされています。

もともとルーシ人の間でもスヴァローグが最高神であったとする見解もあるそうです。

この辺りは東西南北でもペルーンの価値観に違いがあったのではないかと想像します。

もともとルーシ人の信仰は一神教だったとする説もあるそうです、その説ではペルーン、スヴャトヴィート、スヴァローグが «三位一体» の唯一神トリグラーフだったそうです。

しかし、この説にはなんら文献的根拠はないそうです。。。

勉強するにも資料が足りない。。。のでわかりません。

かなり気合い入れて勉強しないと追いつけなさそうです。

他にもМакошь [ Makosh] 機織りの神

モーコシュは大きな頭、そして長い手を持ち、夜に羊毛を紡ぐと信じられていたそうです。

特に牧羊、紡績、裁縫を司るとされています。

総じて文献や資料がほぼ残っていないそうで、、、、想像するしかありあません。

スラブ神話。

どのようなエピソードがあってどのように現在の民族性と関連付けられているのか考えるといろいろ膨らみますね。

988年から現在までロシア正教を始めとするキリスト教の国になり、イースターは国民全員が祝うというロシア。

このように改宗以前にはこういう文化があった!ということだけでも知ると面白いと思います。

と同時に日本の神話や文化は本当に世界的にも伝承率が高く、これからもしっかりと伝承していくことが日本人として大切なことだと感じました。


スラブの神々を教えてくれたロシア人が一番最初に紹介してくれたのがペルーンでした。

スラブ最高神はペルーンだという認識でいいかもしれません。

ちなみに毎年日付が違うイースター!今年2017年は4月16日です。

ハロウィンで騒いで、クリスマスパーティーをし、除夜の鐘を数えて、初詣に行く日本でももうすぐ流行りそうな気がします!


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