ハンディレコーダーの選び方 ZOOM F4の場合

みなさんはハンディレコーダーを選択するときにどのような基準で選びますか?※この記事は2019年7月17日に更新されました。

こんにちは。こうたろうです。

今日は先日のTascam DR100に続きZOOM F4について、書いてみたいと思います。

こちらは今はミニマリズムにより、手放しましたが、昨年までは録音エンジニアこうたろうとして主戦力なアイテムでした。

1,導入した決め手

2,向いている人、向いていない人

3,少し気になる点

4,選び方のコツ


導入した決め手

さて、このレコーダーを導入したのは2017年ごろだったと思います。

その時にタイムマシンレコードで修業していましたが、録音エンジニアとして独立しようと一念発起!

ZOOM F4と一張羅のマイクロフォンを買って、独立しました。

決め手は

・4トラック同時録音可能。

・最高で192khz/24bit対応であること。

・3タイプの電源に対応していること:単三乾電池×8本、外部DCバッテリーパック、12V ACアダプター

・二枚のSDカードに同時録音可能。

最後の二枚のカードが使えるということは、仕事として録音エンジニアの活動を始めるつもりだった当時のこうたろうにはかなり魅力的に写りました。

アウェイで仕事をすることが多い、ワンポイント録音のエンジニアにとって、カメラ同様、万が一のエラーのときのために、バックアップが存在しているというのは、何物にも変えがたい安心感があります。

あと番外編としては、アウトプットの充実は非常に重宝しました。

ヘッドフォン端子+4系統のアウトプットを装備。

XLRバランス出力、ミニステレオ出力も装備。

XLR出力があるので、スタジオに戻ってのマスタリングの際にオーディオインターフェイスとして使用する際、スムーズに手持ちのモニタースピーカーと接続できます。


向いている人、向いていない人

前回のDR100の記事でも書きましたが、DR100は完全ワンポイント録音用のレコーダーとなります。

一方でZOOM F4はそのままでは内蔵マイクもついていませんし、操作性も野外でももちろん視認性は問題ないですが、どちらかというと、スタジオや屋内での収録用~業務用という感じはします。

スタジオセッティングでZOOM F4+二種類のマイク+アンプ内蔵モニタースピーカー+ヘッドホン+大容量モバイルバッテリーのセットでいつでもどこでも最強の簡易設営スタジオの完成です。

オーディオインターフェイス機能も搭載ですから、ノートPCがあれば、その場で立ち合いマスタリングまで進めることができます。

ホールを貸し切っての収録などには最高の母船だと思います。

コンサートホールでの収録でワンポイント録音と、2ポイント録音したものをピアノソロとタンゴバンドのそれぞれ二種類ご紹介します。

まずは、ゼンハイザーMKE2+WM-61A素子~無指向性マイクでの2ポイント録音↓↓↓

こちらはMKE2のみのワンポイント録音↓↓↓


2ポイント録音が主力の方や、特定の楽器のみを収録するスタイル、ミニステレオ出力も搭載、タイムコードも同期できますので、映像機器との連携が前提の方にはとても使いやすくおすすめです。

一方で、ワンポイント録音の神髄を極めたい人、手軽に収録をしたい人、野鳥はじめ自然界の音が中心の方には、DR100の方が最適かもしれません。


少し気になる点

そんな最強のスタジオ用母船のZOOM F4ですが、一点だけ気になる点も。。。。

それはヘッドホンアンプが少し非力。。。

無指向性マイクを使う場合は、そのモニターの精度こそがすべての結果に繋がります。

F4のヘッドホンアンプでは正確性やパワーに少し疑問が残りました。

なので、私は面倒でも必ず別途ヘッドホンアンプを用意し、モニターしてました。

豊富な出力が用意されていますので、拡張に苦労することはなかったのでその点はGOODです!


選び方のコツ

・何を録るのか

先述の通り野外での野鳥収録などには向いていないかもしれません。

また、ヘッドホンアンプの問題もあるため、指向性マイクや、ガンマイクなどで狙って録音する場合は問題ありませんが、無指向性マイクを主戦力とするエンジニアの方はヘッドホンモニターが許容範囲か、拡張のプランはあるか?などよく検討する必要がありそうです。

・必要なサンプリングレートは?

多くの方にとって、192khzは必要ないかもしれません。

一般的な用途だと96khzを超えるとほとんど違いはわかりません。

192khzで必ず納品してくれというクライアントにも会ったことがありませんし、私はそのほとんどは96khzでの収録でした。

96khzが保存容量、音質、総合的に最も最適だと判断しました。

・仕事か趣味か

こちらは完全にデュアルSDカードの考察のみになります。

仕事であれば、「すみません、カードのエラーで(笑)ごめんなさい」は通用しません。

自然界の音ももちろん一期一会ですが、音楽収録の場合も、時に神がかりな演奏が発生する場合があります。

その時は演奏者含め、制作スタッフ全員が、心の中でこう思うのです。。。「うん、、、これがOKテイクだな」と。

そのため、仕事で使うアイテムとしてはデュアルカード搭載のF4は最有力候補となるでしょう。

さて、仕事道具として採用した場合、プロのエンジニアにとって、欠かせない要素があと一点あります。

それはDR100には搭載されているデジタルイン。

これが本当に大きい。

デジタルインがついているとついていないのでは、拡張性の幅がまるで違うからです。

豊富な出力とZOOM製のマイクカプセルの交換に対応したF4ですが、やはりデジタルインの存在は大きいものでした。

デジタルインの重要性についてはDR100の記事でも紹介しています。