【速報】9度目のデフォルトを迎えたブエノスアイレスの今

2020年5月24日 News

*この記事は2020年5月23日に更新されました。

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5月22日にデフォルト宣言をしたアルゼンチン。

1日経った23日 ブエノスアイレス市民の人たちがどう感じているのか

レポートをとってみました。

外出規制が続いているので、出向いてインタビューを取ることができなかったのですが、アルゼンチン人の生の声をお届けしたいと思います!

ズバリ質問!

レポートをするに当たって、質問を箇条書きにしてみました。

今回は以下の3名です。

A 80才 女性
B 83才 男性
C 30代 男性

質問に対して、一つづつ答えてくれた人もいましたが、テンションが上がり質問を忘れ、他の方向に行ってしまった人もいました。

ファンキーだにゃ!

【インタビュー】4つの質問

1. アルゼンチンの経済の状況は悪いけれども、それはパンデミアの影響 が大きいか、それともこのデフォルトでより加速するか?

2. デフォルトについて心配だとか何か考えますか?それとも、あまり考えない?

3. これまでのデフォルトの時は、どのように過ごしてきましたが?普段の生活と変わらなかった??

4. 今回のデフォルトは、今までの過去のデフォルトとの何か違いを感じますか?

Aさん 80才女性 の意見

【まず彼女は質問した項目に沿っては返事をくれませんでした。彼女の言葉で、思うままに録音して返事をくれました。】

こちらがAさんの回答。以下にAさんの言葉を訳しております。

おしのに翻訳してもらうラマ~!

私は文章を書くのがすごく遅いのよ~書いてたら明日になってしまうから(笑)

録音して送るね。

今回のデフォルトは私が生きている中でおそらく5回目くらい?のデフォルトだと思うわ。

デフォルトはいつも完全に最悪な状態なのよ。

でも時々、国民は政府の事をよく理解していないと感じるわね。

私が最初に経験したデフォルトの時には、デフォルトを発表した際に国民は政府に向かって拍手をしていたくらいよ。

『全く、完全に大きな間違い!』

でもその度に私たちは、その状況から抜け出して頑張ってきた。

いつもいつも我々は国に入ってくるお金よりも多くのお金を使い、

そして、足りなくなって借りる。

そして返せなくなるの。

日本は、幸運にもそういう経験がないから、おそらくわからないだろうけれど、

私たち南米人はデフォルトに慣れてしまっているのよ。

ダメだとわかっているんだけどね・・・

でも、現在は “幸運” にも、今の政府がこのデフォルトを調整して、解決することを決めたみたいだから、私たちは本当に幸運ね!!

でも本当に、いつも同じことが起こる。

入ってくるお金よりも多くのお金を使ってしまう・・・

全て悪い方向に行くことはわかってる。

全てが最悪に。。。

そして、デフォルトになるのよ。

ウイルスについて・・・

それはそうと、政府が行った国境を閉鎖して、交通の行き来を無くしたのは本当に良い政策だと思うよ!

ウイルスの行き来を防いで、感染者の増加を極限に抑えてる。

本当によくやってると思う。

問題は、貧困なビジャ 【villa miseria】(ビシャ・ミセリアスと呼ばれる)だよ。

特に郊外や他の州にあるところがより大変な状況にある。

水がないし、水を通さない、何もない。

でも、そのままの状態にして存続して、政府も手をつけていない。

まぁ、この状況はアルゼンチンだけでなく、全南米において言えることだけれどね。

例えばブラジルに行くと、観光地のモニュメントのすぐ横を覗いたら、ビシャがあって、狭い部屋に1000人その上に1000人くらいの勢いで(大げさに表現)貧困層の人々が住んでいる。

こういう場所で感染が爆発的に起こってしまうのよ。

結局のところ、ビシャをそのままにしている政府に原因が戻ってくる。

それと平行しての問題は、商売ね。

店を開けれない、売れない、収入ない、家賃を払えない。

でも、より恐ろしいのは、今から1週間がもっとすごい感染者の嵐が来ると言われている事だよね。

死者はあんまり出ないと思うけれど。

若い人は大丈夫よ。

私の息子はエスパーニャにいるけれど、多分彼も彼の奥さんもウイルスに感染したはずよ。

でも、大丈夫だった。

問題は、年老いた私たちなの。

今からピークが来るはずだけど、そのあとは、だんだん下降して減って行くから、大丈夫。

様子をみるしかないわね。

幸運にも、私たちは医療関係が整ってきていて、ベットもあるし、呼吸器もある。

準備はできているのよ。

Bさん 83才 男性 の意見

【質問を投げかけたら、すぐに電話をかけてくれた。非常に深刻そうな声で「83年も生きていたら、色々みてきたよ」と話してくれました。】

こちらも翻訳しますね!

電話がよくきこえなかったから、切って、メッセージを送るよ。

あなたが質問しているデフォルトでの状況について

私は、非常に、、、非常にややこしく、大変な事だと思っているんだよ。

なんでそう思ってるかって?

それは非常に簡単な事・・・

今の国の経済の問題の他に、他にも問題がある。

今の政府は、「前政権マークリーが多大の借金を残した!その問題が残っている」と言っているけれど、実はそうではないんだ。

そのマークリーの前の政権(つまり今の政権と同じ)が積み立ててきた借金なんだよ。

つまり、自分たちのミスの結果の対処に追われているのだ。

それを、今の政権の者たちは、全て消去させたいと考えていると思う。

そのために、何か新しい規定を作りたいと思っているようだよ・・・

そして、さらに最悪なのは、今のパンデミック問題が助長して、それらの重要な問題を隠してしまっているのではないか、ということ。

本当の問題が表に上がってこないからね。

私はアルゼンチンはベネズエラのようになると思っているんだ。

ただ、これは私の意見だから。

私はどこの主でもない。

一人の意見。

色々な新聞をみて、色々なテレビチャンネルをみて、色々な意見をみるように。

今だけをみていてもわからない事だってある。

長年の経験からそう思うよ。

そしてアルゼンチンやブエノスアイレスの良い点だけを見えていても仕方ない。

例えば他の州の十分に手がつけられていない地域、水もなく、貧困層で残っている。

その責任は、前の政権だけにあったわけではなく、そのずっと前から続いていて、積もり積もった結果ではあるけれどね。

Cさん 30代 男性

【Cさんは、「これはお茶とかコーヒー飲みながら語り合う重要なテーマだ!メッセージだと簡単にしか送れないけれど・・・」と言いながら、真剣に返事をくれました。】

1. アルゼンチンの経済の状況は悪いけれども、それはパンデミアの影響 が大きいか、それともこのデフォルトでより加速すると思いますか?

僕が思うに、今の政権は、今持っているものでできるだけのことを、より良い形に持っていこうとすごく頑張っていると思うよ。

前の政権は、国を完全に崩壊させた状態を残していったんだ。

その状態にパンデミアの拍車がかかって、どうすることもできなかった。

今もまだ前の政権の一部が市政には残っていて、奴らが全てのことを後ろに後ろに持っていこうとしている。

経済がこのように悪化しているのは、単なるパンデミックの影響と、そして前の政権つまりマウリシオ・マークリーとそこに属していた人たちが残した最悪な状況のせいだと思うね。

国の銀行をからにして、また金を国から消し去り

国の借金をさらに増やしていったんだ・・・

2. デフォルトについて心配だとか何か考えますか?それとも、あまり考えない?

デフォルトは、僕らにとってはなんか別に普通の事なんだよな・・・ハハハ

生まれた時から聞いているし、デフォルトと共に生きている。

問題は、政府がどのようにそれを扱い、解決するかなんだ。

例えば、、僕が思うに、今のキルチネル政権は、デフォルトを何らかの形で解決する策を知っているはずだと思う。

彼らは、何らかの形で国際通貨基金との同意を結ぶところまで到達するように頑張るだろうし、国内で仕事が回るような方法を探し出すだろう。

工場が動き出し、アルゼンチンの労働力とサービスが円滑にいき、国の総仕事が国内で周り、国を立ち上げるように。

今の政府は確実にそれができるはず。

私の見解では、キルチネル政権が今までのデフォルトをうまく解決してきた政権だから。

Alex Kicillof (現在ブエノスアイレス州知事。以前2013〜2015年まで経済大臣を務めていた) がいる限り、僕は安心できるよ。

3. これまでのデフォルトの時は、どのように過ごしてきましたが?普段の生活と変わらなかった??

僕の人生では、デフォルトが起きてもいつもと同じ生活を続けてたよ。

もちろん、頑張って、そして働いていたら生きていける!

それに加えてエンパナーダとアサードがあれば、もう何も問題はなしさ!!

エンパナーダはアルゼンチン人に親しまれているファーストフードなんです!

4. 今回のデフォルトは、今までの過去のデフォルトとの何か違いを感じますか?

もちろん、今のデフォルトは以前のものに比べて非常に悪い状況だと思うよ。

なぜなら世界全体が経済的に最悪な状況におかれているから。

経済大国は、1グラムの経済力ですら失いたくないから、

最も脆弱な国に対してより敵対的になってると思う。

パンデミックとデフォルト

個人的に、どうもデフォルトに関して皆の心配が少ないなぁと感じていたのですが、それもそのはず、彼らはデフォルトに慣れているのです。

Aさんも、Cさんも言っていたように、「慣れすぎた」

良いのか悪いのかは別にして、今の問題はデフォルトよりも、パンデミック。

私は、Cさんにさらに投げかけました。

ということは、エンパナーダとアサードがあれば、どんな状況でも生きていけるのね??!!

その通りさ!!僕らにとって一番大切なのは、”集まり” 。 みんなで集まれること! 飲んで食べて、喋って。。

ということは、外出禁止でそれができないパンデミック状況はデフォルトより辛いってこと??

そういうことだね・・・

意外に楽観的なんですね!

アルゼンチンの感染症危険レベルは,5月22日以降、「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」に引き上げられました。

大統領 Alberto Fernández 【アルベルト・フェルナンデス】の23日夜の会見により、外出禁止は6月7日までに引き延ばされました。

“Vamos a volver un poquito atrás” 少し前に戻りましょう。
(以前のように充分に注意し続けて)

“el virus está circulando en la calle” ウイルスは道にいるのです。

(家に留まってください)

アルベルト・フェルナンデス大統領の5月23日の会見より

と言いつつも、一日1時間、家より半径500mの散歩は可能です。

土曜日の午後の大通りの映像をお届けします!