映画【ちいさな独裁者】ネタバレあり


※この記事は2019年12月23日に更新されました。

ナチスドイツ時代の映画は古いものから新しいものまでたくさんあります。

人類史上最も人間のえぐみ、そして弱い部分が顕著に記録された時代。

様々なエピソードが存在しています。

その中でも特異なエピソードがこの【ちいさな独裁者】

どんなお話・・・?【実話】です

ヴィリー・ヘロルトという実在の人物がモデルとなっている実話です。

彼はドイツの兵士でした。

1945年4月、部隊を脱走した脱走兵として彷徨っていましたが、偶然打ち捨てられた軍用車両を発見。

中をあさっている際に空軍将校(降下猟兵大尉)の軍服一式を発見しました。

ヘロルトは軽い気持ちでこの軍服を身にまとっていると、そこへ偶然表れたドイツ兵フライターク。

フライタークはヘロルトを本物の将校と信じ、指揮下に入れるよう頼まれ、 ヘロルトはこのまま将校になりすますことを思いつきます。

その後道中で出会った兵士たちも言葉巧みに本物の大尉と信じ込ませ、部下として配下に置くこととなります。

この時期はちょうどヘロルトが20歳の頃。

映画でも軍服が不釣り合いな様子が巧みに演出されています。

U-NEXTで今すぐ視聴

その後、脱走兵収容所に到着するのですが・・・

地元の突撃隊幹部から脱走兵収容所の指揮官を任されると、なんと規律を守るという名目の元で脱走兵の大量殺戮を行うようになります。

収容所が空襲を受けて壊滅した後もヘロルトの暴走は止まることはなく、即決裁判所という名の元、行き会った人々のみならず、自らの部下さえも次々に処刑し続けるという暴挙が続けられました。

ナチスドイツの心理

ナチスドイツ時代の心理学関連に関しては戦後数々の心理実験などが行われてきました。

有名なところでいうと、【アイヒマン実験】や、【es】など・・・

結果はわかりきっているという実験でも、誰もが想像しなかったような実験結果が出ることが多かったそうです。

主人公のヘロルトは5月3日に逮捕され、海軍軍事裁判所にて前線執行猶予処分という、前線に行くのはもちろんのこと、前線の兵士のさらに盾となれ!

という部隊に配属される刑が言い渡されましたが、その後失踪しました。

映画はここで終わっていますが、戦争が終わった1946年8月、潜伏先のヴィルヘルムスハーフェンにてイギリス軍によって逮捕。

裁判にかけられ、計125人の殺害の罪でギロチン刑となりました。

ヘロルトは 虐殺の動機について問われると、「何故収容所の人々を撃ったのか、自分にもわからない」と答えたそうです。

これも、ナチスドイツ時代が創り上げた人間のえぐみの部分なのでしょうか。。。

アドルフ・ヒトラー自身がもし裁判にかけられていたとすれば、 ヘロルトと同じことをいったかもしれませんね。

「何故、こうなったのか自分にもわからない・・・」

それを物語るかのような心理実験が多数ありますので、また別の機会に紹介したいと思います。

ナチスドイツのどんな時期だったのか?

ヘロルトの悪行があらわになって、 前線執行猶予処分を言い渡された5月3日と言えば、すでにアドルフ・ヒトラーが自殺(1945年4月30日にナチス・ドイツ総統アドルフ・ヒトラーは総統地下壕にて)した後。

ドイツの敗戦が確定したころです。

実はヘロルトが脱走した1945年の3月ころ、すでにドイツの敗戦は濃厚と言われていました。

ヒトラーの秘密兵器
この頃、ドイツの国民や兵士も敗戦が濃厚になっていることに誰もが気付いていました。
しかし、一部ではヒトラー総統が現在開発中の秘密兵器がもうすぐ完成し、それが完成したら確実に勝利する!
と思っていた人も一定数いたそうです。
事実、ベルリンでのソ連との衝突の際、ソ連軍の砲弾があまりにも大量だったため、ついにヒトラー総統の秘密兵器が完成した!
と歓喜した兵士もいたそうです。

そのあたりの詳細なデータや資料はこちらの本でかなりリアルに描かれています。
膨大なデータや取材によって集められた資料で、歴史的な名著となっています。
↓↓↓

こちらの本と合わせて視聴すると、こんな時代のこんな時期に、ドイツ人同士でこんなことが起こっていたのか・・・

と、より一層戦争の恐ろしさを感じることができるのではないでしょうか。

ちいさな独裁者をDVDで見る